この世界は寒い
この漫画好きです。
ヤクザか密売人か分からないが、二人の男がフードコートに置いていった拳銃を女子高生6人が拾ってしまうところから話が始まる。
弾は5発。
水族館の水槽を撃ってみたいが、威力不足(拳銃だと水槽を壊せない)のため辞退した愉快犯的な思考の一名除く5人がそれぞれ一発づつ弾丸を所有し、殺したいほど憎んでいる相手を撃つことに。
雰囲気漫画と言えば雰囲気漫画だけど(作者もポエム漫画って言ってるし)、こういう漫画大好きです。
拳銃っていう強い力を手に入れて憎んでいる相手を殺すことを現実的に考える女子高生達。
もちろんそれは悪いことなんだけど、心の底から憎んでいる相手を殺すことが心理的にせよ物理的にせよ、苦しみを感じる現状の打開の最善策のように思えて、薄暗い希望と高揚感を感じてしまうのは本当によく分かる。
実際問題として、人を殺すのなら金属バットでも刃物でも良いし、その気になれば素手でも階段の上から背中を押せば殺せるんだから拳銃なんて要らないんだけど、私も拳銃っていう絶対的な存在を手にいれたらその魅力に引き付けられてしまいそう。
早く次の巻が出ないかな。