実務がわかる ハンドブック企業法務
一言で言ってしまえば「痒いところに手が届かない本」。
第一部の法務業務にせよ、第二部のビジネス上の重要法律にせよ、確かに書いてあることはひとつひとつは企業の法務部員が扱うような内容ではあるんだけど・・・。
なんというか、法務部員が扱う業務を一覧にしてメモ書きを着けました、といったようなレベルの内容。
これを読んでも内容が薄っぺらで実務には役にたたないと思う。
正直、本格的な表紙から受けるような専門的な本ではないので、見かけ倒しもいいところ。
これを買うぐらいなら、素直にビジネス実務法務検定のテキストを買ったほうが絶対に良い。
もしくは、法務部に所属している人が勉強のために本を買うのであれば、事前に先輩社員に業務で頻繁に取り扱う分野を聞いてから、それを専門的に説明している本を買ったほうが良いと思う。
ビジネス実務法務検定3級テキスト
正直マイナー検定だろって舐めてました。
テキストの説明だと3級は最低限知っておくべき法律実務知識を想定ってことで、学生も対象の簡単な検定という感じだけど、行政書士有資格者かつ法律事務所勤務の私が読んでも勉強になると感じるほど実用的な知識が得られる。
法務部に勤務している人以外が読んでも物凄く勉強になると思う。
ただこれ・・・
ある程度の民法の知識がないと、内容を理解はできても身にならないというか、実務に応用できないんじゃ・・・。
もちろんあくまでも3級のテキストだからこれを読んで試験に合格しても法務の専門家なんて口が裂けても言えないし、そのレベルで実務に応用なんて想定していないのかもしれない。
とりあえずこのテキストを読んだ感想としては
・マイナー検定の3級だからって侮れない
・基本的な民法の知識は大事
あ~勉強したくない!(最後に台無し)。
オールラウンダー廻
インターネットカフェで一気読みしたアマチュア総合格闘技の漫画。
ん~・・・なんというか、すごく「惜しい感じ」のする漫画。
主人公のメグルは高校生のアマチュア総合格闘家。
もう一人のメインキャラのマキは、女子高生のアマチュアキックボクシング(ムエタイ)選手。
この二人をメインに話が展開していく。
というか、この漫画主人公のメグルの試合よりも女子格闘技のマキの試合の方が熱くて面白い(笑)。
元々アマチュアとしてはトップクラスのキックボクサー(ムエタイファイター)だったマキが、キックに美学とこだわりを持ちながら総合の試合に挑む姿はかなり燃える。
ただこの漫画、一気読みすると面白いんだけど、作者の癖なのか主人公はじめとしたメインキャラと一試合しか戦わないちょい役にバックストーリーをやたらと混ぜこんでくるわりには、試合中や試合後にそれを掘り下げることもほとんど無いせいで、「このキャラのこの話必要か?」と思うことが多いかも。
正直な話、(言い方は悪いけど)使い捨てのキャラクターに重い設定をつけるのなら、その分メインのキャラクターを掘り下げれば良いのにと。
しかもどのキャラクターも「家族関係に問題がある」か、「震災関係」の二つばかりというね。
しかも一番印象に残ったキャラクターは、集中力が無いというか油断癖があって優勝を逃しやすいという程度の元レスリングのエリート三矢というね。
作者も三矢のことは気に入ったのかちょくちょく再登場したんで、こいつを掘り下げてメグルと再戦させれば良かったのに。
順当に総合格闘家として成長したメグルと、総合格闘家としての技術と肉体を得たフィジカルエリート三矢の試合が見たかった・・・。
わりとボロクソに書いたけど、ストーリーはともかく試合は熱いので、格闘漫画好きなら読んでも損はないんじゃないかな。